目次
はじめに
こんにちは。
子育て世代専門のファイナンシャルプランナーの馬場康彰です。
ライフプラン表は、将来の生活設計を具体的に見える化するためのツールです。
家計の状況や将来の目標、人生のイベント(結婚、子供の教育、住宅購入、リタイアメントなど)に合わせて資金計画を立てることができます。
私はファイナンシャルプランナー(FP)として、
ライフプラン表を活用することで、
多くの人が安心して未来に備えられるようサポートしています。
本記事では、ライフプラン表の基本的な作り方や、
実際に作成する際のポイント、活用方法について詳しく解説していきます。
1. ライフプラン表とは?
ライフプラン表は、人生の主要な出来事や生活費、収入、貯蓄の予測を一元化した表です。
一般的には、年間ベースで家計を見通し、将来の資金不足や余裕が生じるタイミングを予測します。
この表を作成することで、何歳で住宅ローンを完済するのか、子供の教育資金はどれくらい必要か、老後に必要な資金はどれくらいかといった具体的な金額とスケジュールが見えてきます。
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ライフプラン表・キャッシュフロー表をお作りしています。
2. ライフプラン表の基本構成
ライフプラン表を作成する際には、以下の項目を含めるのが一般的です。
- 年齢・家族構成
自分や配偶者、子供の年齢や家族構成を明記します。
これにより、家計や教育費、介護費などの予測に役立ちます。 - 収入
収入には給与収入、ボーナス、退職金、年金などを含めます。
自営業の場合は、事業収入も重要です。
また、投資収入や副収入なども可能であれば加えてください。 - 支出
支出には生活費(食費、光熱費、通信費など)、固定費(住宅ローン、賃貸料など)、教育費、保険料、その他の予期できる出費を含めます。
将来的な大きな出費、たとえば家のリフォームや子供の結婚費用なども見込んでおくと良いでしょう。 - 資産・負債
現在の貯蓄額や投資資産、またはローンや借入金などの負債状況を明記します。
これにより、現時点での家計状況が把握できます。 - 大きなイベントの予定
結婚、出産、子供の進学、住宅購入、退職など、
人生の大きな出来事を年単位で予測し、
それに伴う費用も合わせて計画します。
3. ライフプラン表作成時のコツ
1. 現実的な予測を立てる
ライフプラン表はあくまで予測のため、
あまりにも楽観的な数字を入れてしまうと、実際の生活とのギャップが生じる可能性があります。
たとえば、収入が右肩上がりに増えると予測するのは慎重に行うべきです。
ボーナスや昇給などは期待できるものの、経済状況や自分のキャリアの状況を冷静に見極め、
堅実な予測を立てることが大切です。
2. 変動する支出に注意
生活費や教育費、医療費などは年々変動します。
特に子供が成長すると教育費が一気に増えるため、
段階的に支出が増える時期を計算に入れておくと安心です。
また、将来的なインフレや生活水準の変化を考慮することも重要です。
3. リスクシナリオを考慮する
ライフプラン表では、順調なシナリオだけでなく、リスクシナリオも考慮するべきです。
たとえば、急な病気や失業、自然災害などの予測できない事態に備えるために、
緊急用の資金を確保する計画を立てることが必要です。
4. 定期的な見直しを行う
ライフプラン表は、一度作成すれば終わりではなく、定期的に見直しを行うことが重要です。
ライフステージが変わるごとに状況が変わるため、それに合わせてプランを調整することで、
より現実的な計画が立てられます。
4. ライフプラン表の活用方法
1. 目標達成のためのガイドラインとして利用
ライフプラン表は、人生の目標を達成するための道しるべとして活用できます。
たとえば、「50歳までに住宅ローンを完済したい」といった目標を立てた場合、
その目標に向けて資金をどのように積み立てていくかを具体的に計画できます。
2. 資産運用や保険の見直しに活用
ライフプラン表を作成することで、自分の資産状況やリスクに対する備えが明確になります。
これにより、現在加入している保険が十分であるか、
または資産運用をどのように見直すべきかといった判断材料が得られます。
3. 老後資金の準備に役立つ
老後の生活に必要な資金を具体的に把握することができるため、
若いうちからリタイア後の資金準備を始める際の指針となります。
また、年金だけでは不足する場合、どのように補うか(貯蓄や投資など)も具体的に計画できます。
5. FPとしてのライフプラン表作成のアドバイス
ライフプラン表は非常に有用なツールですが、作成には時間と労力がかかります。
自分で作成するのが難しい場合や、専門的なアドバイスが欲しい場合は、
FPに相談するのも一つの方法です。
FPは個々の状況に合わせたプラン作成をサポートし、
最適な資金計画を立てる手助けをしてくれます。
また、ライフプラン表を作成する際には、将来のリスクや不確実性を考慮しつつ、
柔軟に対応できる計画を立てることが重要です。
FPとして私が日ごろ心がけていることは、
ご相談頂いた方に対して一つのシナリオだけでなく、
「子どもが1人の場合、子どもが2人の場合を比べてみると……」など
複数のシナリオを提示することで、より安心できるライフプランを
作成するようにしています。
まとめ
ライフプラン表は、将来の目標やリスクに備えるための重要なツールです。
具体的な目標設定や資金計画を立てることで、安心して未来に備えることができます。
ライフプラン表を作成する際には、現実的な予測を立て、変動する支出に注意し、
リスクシナリオも考慮することが重要です。
定期的に見直しを行いながら、長期的な視点で家計を管理することで、
将来の生活設計をより確実なものにしていきましょう。