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はじめに

こんにちは。
子育て世代専門のファイナンシャルプランナーの馬場康彰です。

日々、さまざまな方からお金に関する相談を頂いています。

その中でも特に多いのは『家計を見直したい。……けど、どうすればいい?』という相談。

家計管理を見直す際、最初に取り組むべきは「固定費の削減」です。

固定費とは、毎月決まって支払う必要のある費用のことで、
住居費、保険料、通信費、公共料金などが該当します。

見直しには労力も必要になりますが
一度見直しを行えば、以降も持続的に家計に良い影響を与えるため、
非常に効果的です。

この記事では、家計における固定費の見直し方法と、
それによるメリットについて詳しく解説します。


1. 固定費を見直す重要性

固定費の見直しがなぜ重要かというと、
一度削減するとその効果が長期間続くからです。

たとえば、毎月の通信費を5,000円削減できた場合、
1年間で60,000円の節約になります。

これは、支出を抑えるために節約意識を高めることとは異なり、
労力をかけずに継続的な成果が得られます。

固定費を見直すことは、家計改善のための最も効果的な手段の一つです。


2. 固定費の代表例と見直し方法

1. 住居費(家賃・住宅ローン)

住居費は、家計における最大の固定費の一つです。以下の見直し方法があります。

  • 賃貸の場合:現在の住まいが手狭すぎたり、逆に広すぎたりする場合、引っ越しを検討することで家賃を削減できる可能性があります。また、更新のタイミングで交渉を行うことも有効です。

  • 持ち家の場合:住宅ローンの借り換えが有効です。現在の金利が以前よりも低くなっている場合、借り換えを行うことで月々の返済額を減らすことができます。

2. 保険料

生命保険や自動車保険、火災保険などの保険料も固定費の大きな部分を占めます。
以下の方法で見直しを行います。

  • 生命保険:加入している保険が自分のニーズに合っているかを確認します。保険金額が過剰であったり、不要な特約が付いていたりする場合、保障内容を見直すことで保険料を減らせます。また、ネット保険や共済などを検討すると、コストを抑えることができます。

  • 自動車保険:複数の保険会社を比較して見積もりを取り、必要な保障を確保しつつ保険料を抑える方法を検討しましょう。また、年間契約ではなく月払いにすることで、無駄な支出を減らすことも可能です。

3. 通信費(携帯電話・インターネット)

携帯電話やインターネットの費用は、家庭ごとに大きく異なるものの、
適切に見直すことで大幅に削減できる分野です。

  • 携帯電話
    格安SIMの導入を検討することで、毎月の通信費を大きく削減できます。
    特に、通話をあまりしない方やデータ使用量が少ない方は、
    格安SIMプランへの乗り換えが非常に効果的です。
    また、使っていないオプションサービスがある場合、解約するだけでも節約になります。

  • インターネット回線
    現在のプランが高速通信を必要としない場合、
    より安価なプランへ変更することも検討すべきです。
    また、複数のプロバイダーを比較することで、
    特典やキャンペーンを利用して費用を抑えられる場合があります。

4. 公共料金(電気・ガス・水道)

毎月の公共料金も見直し対象です。
特に電気やガスは自由化されており、選べるプランが増えています。

  • 電気・ガス
    複数の電力会社やガス会社を比較し、より安価なプランを見つけることが可能です。
    特に、セット割引やキャンペーンを活用することで、
    年間を通じて数万円の節約が見込める場合もあります。
    また、オール電化や太陽光発電などの導入も長期的な固定費削減につながります。

  • 水道代
    地域によって異なるものの、水の節約を心がけることで料金を減らすことができます。
    具体的には、節水型のシャワーヘッドやトイレタンクを使用する、
    漏水を防ぐなどの対策が考えられます。

3. 固定費見直しの手順

  1. 現状把握
    最初に、毎月の固定費を全てリストアップし、支出額を確認します。
    住居費、保険料、通信費、公共料金などの支出を一つ一つ書き出し、
    それぞれが家計にどれだけ負担をかけているかを見える化します。
  2. 優先順位を付ける
    見直しが可能な費用に優先順位を付けます。
    たとえば、すぐに行えるものとして通信費や保険料がありますが、
    住居費の見直しは手間がかかるため、時間とコストが必要です。
  3. 各分野の見直しを実行する
    優先順位に従い、一つずつ見直しを進めます。
    携帯電話プランを変更する、保険の見直しをする、
    電力会社を比較するなど、具体的な行動を取ります。
  4. 結果を確認し、定期的に見直す
    見直しを行った結果、どれくらいの固定費削減ができたかを確認します。また、一度見直しを行っても、数年後には状況が変わることもあるため、定期的に固定費のチェックを行うことが重要です。

4. 固定費削減のメリット

固定費を見直すことで、家計全体の余裕が生まれ、
貯蓄や投資に回せる資金が増えるため、
将来の資金計画がより充実したものになります。

また、無駄な支出を抑えることで、
生活の質を保ちながらも家計を健全に保つことが可能です。

節約が持続的に続くため、
長期的な家計改善につながる点が大きなメリットです。


まとめ

固定費の見直しは、家計改善の第一歩です。

一度取り組むことで、その効果は長期間続き、
家計に良い影響を与えます。

住居費や保険料、通信費、公共料金など、
見直しが可能な部分を丁寧にチェックし、
必要な対策を講じましょう。

家計に余裕が生まれることで、
将来のための資金準備や安心した生活が実現できるはずです。